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有機農業との出逢い

農業を始めたきっかけは鹿児島の知覧茶畑と開聞岳の風景を見た瞬間。農業をやるのなら選択肢として有機農業しかありませんでした。

患っている難病クローン病の僕自身の発症原因は,怠惰した食生活と考えている(原因が分かんないから難病なのである)ため、自分の食べるものくらいは自分の手で安全安心なものを食べたいとの想いからです。もちろん自分だけのためでなく、自分の周りの人やお客様にお届けするものは当然無農薬・無化学肥料であるべきだと考えています。そしていずれは共に苦しむ難病患者の力になれる農業がやりたいと考え、その想いは日に日に強くなっています。

[参考リンク]
代表ブログ:僕がここにいる理由~今でも覚えている風景~
代表ブログ:僕がここにいる理由~人に影響を与えドイツに旅立った男・テツ~

逢來里シヅカの考える有機農業

有機農業『省農薬栽培』『低農薬栽培』とよく見かけるようになりました。残効性が低い農薬を使い、消費者の口に入るときには農薬が薄くなる、あるいは除草剤を1回しか使っていません等と謳っていますが、果たしてそれで良いのでしょうか。

たった1回の農薬散布でもその田畑で生きる微生物、虫や小動物にとっては影響が大きく、生きる場所を失っていきます。そうした田畑では微生物層や田畑全体の生態系が崩れ、どんどん土が痩せて行きます。そして、慣行農法ではそれを補うためにその場凌ぎの化学肥料をまく訳ですが、当人はそれでよくても、次の世代がその被害を受けてしまいます。土作りは有機農業の基本です。

逢來里シヅカでは安心・安全な農産物を届けるだけではなく、幾年も持続可能な農業を心がけていきたいと考えています。それが農地を預かることとなったものの責任と思うからです。消費者の皆さんにも、農産物を買われるときに少しでもそういった背景を考えて頂ければと思います。今、ご自分やご家族のために選ぶ、一食の安全のためだけでなく、この国と、この国の子の未来のためにも、地球規模での環境破壊に歯止めをかけるためにも、有機農産物を選択して頂きたいです。

正直、慣行農法に比べれば有機農産物は高価ですが、そこにかけられた労力とコストに見合うほどには高くはありません。慣行農法では1回の農薬散布で済んでしまうところ、有機農法では除草や害虫対策に毎日奮闘します。また、栽培自体も高度な技術を要するため簡単には慣行農法と同等量の農作物が収穫できるとは限りません。ご理解を頂ければと思います。